真夜中の志貴です。
返信が、
いつもよりそっけなく感じる。
話している相手が、
今日は楽しくなさそうに感じる。
目が合ったのに、
すぐに逸らされた気がした。
そんな小さな変化があると、
何か変なことを言ったかな。
退屈させているのかな。
もしかして、
嫌われたのかな。
と、
悪い方向へ考えてしまうことがあります。
でも実際には、
ただ疲れているだけかもしれない。
何と返そうか、
ゆっくり考えているのかもしれない。
目が合って、
少し照れただけかもしれない。
同じ表情や沈黙にも、
いくつもの理由があります。
それなのに人は、
わからない空白があると、
自分の想像で埋めたくなる。
しかもなぜか、
少し悪い物語を作ってしまうんですよね。
僕は、
相手の反応を見ることを大切にしています。
でも、
見ることと、
決めつけることは違うと思っています。
たとえば貴女が、
会ったばかりで静かだったとしても。
楽しくない。
僕に興味がない。
早く帰りたい。
と、
勝手に結論を出したくありません。
初めてだから、
緊張しているのかもしれない。
今日は少し疲れていて、
言葉が出てこないのかもしれない。
僕は比較的、
人のことを良い方向に見るほうです。
貴女が少しそっけなく見えたとしても、
きっと、
何か理由があるんだろうな。
と考えたい。
もちろん、
それが正しいとは限りません。
本当は僕に対して、
言いたいことがあるのかもしれない。
何か引っかかっていることを、
言えずにいるのかもしれない。
僕は神様ではないので、
貴女が話してくれなければ、
わからないこともあります。
だからこそ、
想像だけで進めずに確認したい。
「少し休む?」
「何か気になることがある?」
そんなふうに、
貴女が答えやすい言葉で聞きたいです。
人の気持ちを察することは、
優しさのように見えます。
でも、
察したつもりになって、
本人の気持ちを置いていってしまうこともある。
セラピストである僕が、
貴女のことをすべて理解すればいい。
僕は、
それだけの関係だとは思っていません。
僕も一人の人間だから。
貴女のことを知りたいし、
僕のことも、
少しずつ知ってほしい。
長く関わっていくなら、
どちらか一方だけが理解するのではなく、
お互いに伝えて、
お互いに知っていく関係でいたいです。
今夜こんな話を書いたのは、
僕自身、
人から誤解されることが多かったからです。
「こう思ったんでしょ」
「こういうつもりで、
あんなことをしたんでしょ」
そう決めつけられても、
僕にはまったく、
そのつもりがなかったこともありました。
違うと伝えても、
信じてもらえない。
そういう経験は、
今でも僕の中に残っています。
だから僕は、
僕と会ってくれた貴女のことを、
簡単に悪く決めつけたくない。
まずは、
貴女の言葉を聞きたい。
そして僕の言葉も、
できるだけきちんと伝えたい。
コミュニケーションって、
簡単ではありません。
長く関わっていても、
今日の貴女は前回とは違う。
僕も、
以前とまったく同じ僕ではない。
人は変わるし、
その日の気分も変わります。
だから、
前はこうだったから。
貴女はこういう人だから。
志貴はきっと、
こう考えているから。
と、
お互いを過去の印象だけで決めないようにしたい。
わからなければ聞く。
違っていたら伝える。
少しずつ、
また知り直していく。
まだ知らない部分があるから、
人と関わることは面白いと思うんです。
僕がセラピストとして築きたいのは、
貴女を
悪い方向へ連れていく関係ではありません。
僕と話したことで、
新しい考え方を知ったり。
一緒に出かけたことで、
好きな場所が一つ増えたり。
次に会う予定が、
先の楽しみになったり。
僕と関わったことで、
明日も少し頑張ってみようかな。
今までと違うことを、
一つやってみようかな。
と思ってもらえる。
そんな、
前向きな関係を築きたいです。
もちろん僕も、
貴女と話すことで、
知らなかった世界を知ると思います。
僕が貴女を支えるだけではなく、
貴女と出会ったことで、
僕の世界も少し広がっていく。
人間対人間だからこそ、
そういう関係になれたら嬉しい。
僕は、
貴女のことを信じたいです。
だから貴女にも、
わからない僕を、
想像だけで決めてしまう前に。
一度、
僕の言葉を聞いてほしい。
さて。
貴女は今、
僕にまだ伝えていないことがありますか?
嬉しかったことでも。
少し引っかかっていることでも。
実はこうしてほしい、
ということでも。
聞かせてもらえたら、
僕はちゃんと受け取ります。
わからないまま、
勝手に決めつけるのではなく。
話しながら、
信じられる関係を一緒に作っていきたいから。





























