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写メ日記

全134件中131~134件を表示

龍生の投稿

電話と月の光と、パラレルワールド

06/11 23:04 更新

「真実を知りたい
 それがどんな結果だとしても」

その言葉が、夢と現実のすき間から
ふっと届いた気がした朝だった。

遠く離れた街、
僕は“自分の居場所”に戻るために
無機質な部屋で朝と夜を繰り返しながら
気づけば感情の温度もなくなっていた。
誰の声も聞かず
誰の声も届かない、そんな日々。

ある日、突然
電話が鳴った。

「私だよ。会いたい」
何年も前に、僕を置いて出ていったあの人の声だった。
僕は何も言えず、電話を切った。

そして数ヶ月が過ぎた頃、
戻ってきた僕に、ある旅人のような人が言った。
「会ってみたら、何か変わるかもしれないよ」

その言葉に背中を押されて
僕は銀の扉を開けた。

あの人と過ごした時間は、思っていたより
あたたかく、やさしかった。
それが“愛”だったのか
“演技”だったのか、僕にはまだわからない。

でもどこかで
——この物語は、自分の中で“都合よく綺麗にまとめたかった”だけじゃないか?
という声が響いた。

パラレルワールドのように
もうひとつの自分が別の地平で目を覚ましていた。
そして僕は気づく。
これは過去に決着をつける話じゃなく、
“自分の静けさを取り戻す”ための旅だったのだと。

夜、外に飛び出し
月の光を浴びながら
僕はポケットから銀のダーツを取り出した。

狙う先には
赤く脈打つ、“偽りの自分”という名の星。

そして
僕は、投げた。

胸の奥で何かが崩れ、
その跡にふわりと風が吹いた。
静かだった。
苦しみも、怒りも、言葉も消えて
ただ、平穏が残った。

「真実を知りたい
 それがどんな結果だとしても」

その言葉が、
ようやく自分のものになった気がした。

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花とコンクリートと、撮りかけの写真

06/10 22:34 更新

何もない日々だった。
ただ、何かを変えたくて
朝が来れば 会社へ
夜になれば コンクリートの箱の中
意味もなく身体を追い込んで
傷つけることで 自分の存在を感じていた。

誰にも頼らず
誰にも頼られず
進んでも進んでも 心は乾いていくばかりだった。

それでもやめなかった。
季節が変わっても 変わらずに通い続けた。
そんなある日——
彼女は現れた。

自由をそのまま切り取ったような人。
やりたいことはやる
やりたくないことはやらない
笑って、風のように僕の世界に入ってきた。

その笑顔は、咲き始めた花のように
心の奥をふいに照らした。

花を撮るのが好きで、
その瞬間を切り取ることが、彼女の自由のかたちだった。
写真展に誘われた日、僕はまだ、そこへ行く勇気がなかった。

羨ましかった。
あの頃の僕は
自由なんて 触れたこともなかったから。

それでも彼女は、
静かな瞳の奥に、誰も知らないほどの知性と責任を抱えていた。

驚きとともに、僕は自分を見つめなおした。

しばらくして
彼女は来なくなった。

僕は決めた。
ここを出よう、と。
不自由を脱いで
自由へ向かって歩き出すと決めた。

久しぶりに、彼女に連絡をした。
変わらない笑顔。
でも、彼女はもうすぐ結婚すると言った。
胸の奥に 小さな波紋が広がった。

帰り際、ふいに彼女が言った。
「あのとき、ほんとは好きだった」
そして
キスをした。

それで、すべてだった。
終電を逃して、僕は夜の街をさまよった。
偶然見つけた、小さなバー。
やさしい灯りと 静かな音楽に包まれて
朝まで、ただ心をあたためていた。

バッグの中に
彼女と一緒に写っていた撮りかけの写真があった。
ピントが甘くて
でも、笑顔だけがやけに鮮明だった。

何もないはずの日々から
すこしずつ、変化が始まっていた。

人は 出会い
別れ
失い
また手に入れ

そして僕は
いま、ここにいる。

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鏡と北極と、タイムパラドックス

06/09 22:55 更新

わかったフリで笑顔を貼りつけ、
誰かの期待に応えるように、
形だけの「大丈夫」を抱えて旅に出た。

遠くの街、
乾いたバスのシートで揺られながら、
心はどこにも向かっていなかった。

バスを降りると、
じわりと噴き出した汗が背中を伝った。
知らないビル、見知らぬ空。
光の色も、空気の味も、
どこか全部が“自分じゃない”ように感じた。

ホテルの小さな部屋、
鏡に映ったのは、
なにかを置いてきた顔だった。
——心はまるで、感情を凍らせた北極のようだった。

あの娘の笑顔が、遠い光になって揺れていた。
夢の国で交わした言葉——
「きっと帰る」
あれは誰よりも、僕自身への宣言だったのかもしれない。

小さな頃に見たアニメのヒーローは、
鏡の中で孤独に戦っていた。
倒れても、痛みを抱えても、
そのたびに、光のほうへ立ち上がっていた。

眠りの中、
僕は過去の自分と出会った。
震える手に、“自由という感情”を渡した。

「これを忘れないで」
「誰のものでもない、自分のための時間だよ」

目が覚めたとき、
タイムパラドックスのように、
もう一人の自分が静かに消えていた。

窓の外、まだ目覚めぬ街。
高層ビルの硝子に、
あの娘の笑顔がふと映った気がした。

あのとき、遠くの場所に置いてきた感情は
今、ちゃんと手の中にある。
自由という名の道を、
もう、僕は迷わず歩いていける。

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コーヒーと飛行石と、あの街のメロディ

06/09 00:36 更新

いつも、心に
心地よいリズムをまとっている人がいる。

その日も、小さな通りの片隅に
大きな荷物を抱えて、彼女は静かに立っていた。
まるで、その街に溶け込むメロディのように。

ふたりで飲むコーヒー。
好きなアニメの話で笑い合う。
まるで時間の流れが、音符のように軽やかに跳ねる。

彼女の言葉から、あの日の街の旋律が聴こえてくる。
それは、僕にとっても彼女にとっても、
**“心の帰り場所”**と呼べるようなものだった。

感覚が、少しだけ普通じゃない僕たち。
でもだからこそ、ちゃんと繋がれた。
ちゃんと響いた。

ふと耳に届いたのは、
あの日に戻してくれる飛行石のような音楽。
聞こえる?
うん、聞こえるよ。鼓動のメロディ。

ふたりにとって、本当に必要なものだけが
そっと残っていくような、優しい時間だった。

帰り道に、手をつないで「ありがとう」を言った。
取りこぼしていた感情が、ひとしずく、こぼれた。

別れ際の「頑張ってね」が
そっと僕の背を押して、
この街のどこかに
彼女の音が、静かに息を吹き返した気がした。

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