セラピストたるもの誰しもが温厚だし、優し過ぎるし、誠実な人達でいっぱいです。
明るくて、ポジティブで、怒ったこと無さそうって言われがちです。
「優しいって言われます」はもはやデフォです。
僕が知らないだけで、セラピの応募条件に「優しいって言われたことがある」という記載があるのかもしれません。
女性がそれを求めているという見込みがあってのアピールなのだと思います。
そりゃあ優しい人の方がいいでしょう。
怒らない穏やかな人が良いのも納得です。
ただ優しいだけでいいのでしょうか?
怒らないってそんなに素敵なことですか?
「怒る」というのも人間の大切な感情の一つです。
怒らないと言う事は、感情の一部が欠けている。
あるいは我慢できてしまう、もしくは怒っていてもそれ表現できない。
それが必ずしも良い事だとは思わないのです。
怒るべきことに対して怒ることができない人に、他人が何に対して怒っているのか理解できるでしょうか。
僕は人が何に対して怒っているのかを知りたい。
そのためにも自分自身が、怒るべきことに対して怒れる人間でありたいのです。
僕は温厚であることをアピールしようとは思いません。
実際に僕は別に温厚じゃないので。
スプラでは味方に対して心の中で暴言吐きまくってるし。
美容室で、頭を小突くマッサージやられると毎回イライラしてしまう心の狭い人間です。
ベジータが空中の敵を地面に叩き付ける時にやる、両手を組んでぶん殴るアレ…分かる?
あの手の組み方で頭とんとんするマッサージあるでしょ?
あれを気持ちいと感じたことがない。
なんの意味があるんですか?
肩と首まではまぁええわい。
その流れで後頭部から頭頂部まで小突くの止めてくれませんか?
あと牛丼屋でテイクアウトすると、けっこうな確率でビニール袋の持ち手が濡れているのも大嫌いです。
牛丼よそうのとレジを一人でやっていると高確率で濡れている。
ちゃんと手を洗っているという証拠だし、待たせたら悪いと考えて急いでいるからこそだと思うのだけれど、ちゃんと手を拭いてから対応して欲しい。
最近では漫画やアニメでも怒りは否定されがちです。
怒りで行動するのは良くない、復讐はダメだ。
いつからか不殺系の主人公が多くなってしまいました。
「そんなことしても死んだアイツは喜ばない」ってセリフ何回も聞きましたが、うるせぇ!って思います。
このセリフが出た時点で僕はその作品に対してかなり冷めてしまいます。
その点、昔のアニメは怒りに対して肯定的です。
ガンダムのOPでも「まだ怒りに燃える闘志があるなら巨大な敵を討てよ討てよ討てよ」と言っています。
「正義の怒りをぶつけろガンダム」と続きます。
悟飯がスーパーサイヤ人2に覚醒するきっかけも、人造人間16号が壊されたことへの「怒り」でした。
怒るべきことに怒らない優男ばっかりだから、コスプレ物のAVなのに途中で服を全部脱がす暴挙が許されているのです。
本来であればブチギレて消費者センターにクレーム入れて謝罪させるべきだと思います。
怒ることは別に悪いことではないのです。
「理不尽に」怒ることがダメなのです。
そして「怒り方」が重要なのです。
そういうわけで僕は今、ブチギレています。
買ったばかりのモバイルバッテリーのプラグがへし折れたからです。
買って、充電して、いざ初めて利用しようとしたらこれですよ。
これは怒ってもいいでしょう?
これに対して怒らないことが「優しい人」だと言うのであれば、僕は優しい人になんかなれなくていい。
僕の心の中の蝶野正洋が「ガッデム!!」って叫んでいる!
怒りの矛先を求めて、存在しない山崎邦正を探している!!
とは言え僕は人に対して直接怒ることはほとんどないです。
でもそれはありがたいことに怒るようなことを直接言われることがないから。
もし舐めたこと言われたら普通に怒りますよ。
ハゲって言われたら食い気味に「ハゲてへんわボケェ!」って怒ります。