先日、美容室へ髪を切りに行った時のことです。
担当してくれたアシスタントの女性はまだ新人さんのようで、初々しい接客に微笑ましさを感じました。
しかしそれは最初だけ。
あまりに何度も「不慣れでゴメンナサイ」や「緊張してて申し訳ないです」と言うので、次第に不安になってしまいました。
「年下の」「女性に」「美容室で」「髪を洗ってもらう」だけでも、そういう事を言われると心配な気持ちになってしまうのです。
「初対面の」「男性と」「ホテルで」「裸に触れられる」というのは、どれほど不安なことだろうと改めて考えちゃいました。
僕はこの仕事を始めて半年が経ちますが、当然ですが新人の期間があったわけです。
しかしその時でも「不慣れですが」「緊張しますが」といったことは日記やプロフで絶対に書かないようにしていました。
理由は単純で、そういった言葉は相手の不安を増してしまうと思ったからです。
もちろん僕だって最初は緊張していましたし不慣れだったので、ただのハッタリです。
でも僕が虚勢を張ってそれで相手が安心してくれるなら、いくらでも強がって見せます。
震える膝を必死に抑えて気丈に振る舞う涙ぐましい虚仮威しも、必要とあればするべきでしょう。
そのおかげか、最初期の口コミにも「緊張しているようでしたが…」といった指摘はありませんでした。
僕はこの仕事に対して意識が高いタイプではないし、自信があってはじめたわけでもない。
適性があるかなんて今でも分かりません。
ただ新人の頃から「安心してもらうこと」を大切にして、そのための振る舞いをしてきました。
この仕事に対しての、あるいは女性の心理に対しての、必要最低限の理解はあったと思います。
日記やプロフでは取り繕うことなく、ひねくれた本音や時にはネガティブなこともそのまま書くことが多いです。
でもお会いしてる時には安心感を与えること最優先で、不安になるようなネガティブなことや卑屈なことは言わないようにしてます。
まず安心ありき!
このスタンスはずっと変わらずに大切にしていきたいですね。
ちなみに…この仕事でお会いした女性と会話するのは好きですし、お話が続かなくて気まずい…といったことはないのですが、いまだに美容室での会話が苦手です。
なんでやろか?
たぶん、僕は「僕に興味がある人」に興味があるので、僕を指名してくれた人とはいくらでも話せます。
でも美容師さんは別に僕に興味があるわけではないので、そもそも話したいって気持ちにならないからうまく話せないのかな。