ふと思うんだ。
この広い世界に、何億という人が生きていて、
その中で僕が"あなた"に出会えたこと。
それってもう、ただの偶然じゃなくて、
運命とか、奇跡とか、そんな名前をつけたくなる。
生まれる前から、僕たちのDNAは
どこかで繋がるようにできていたのかもしれないな、なんてね。
顔も名前も知らない時代に、細胞のどこかが、
「会うべくした会ったんだ」って囁いていたのかもしれない。
通り過ぎるだけだったはずの人生の中で、
ほんの一瞬のタイミングで、
貴女がそこにいて、僕がここにいて、
視線が重なって、言葉を交わして、笑い合って——
たったそれだけのことで、世界が変わった。
もし、道を一本違えていたら、
この出会いはきっと、なかった。
だから今、僕はこの奇跡にありがとうを言いたい。
これはDNAのなせる技か、
はたまた宇宙のイタズラか。
でもどちらでもいい。
出会えた奇跡に、
それだけで、もう十分なんだ。
