たまには女風らしく性感に関する日記でも書いてみよう。
プレイ中に女性が言う「やめて!」にはいくつかの種類がある。
やめて!(もっとして)
やめて!(本当に一回やめて)
どちらの「やめて!」なのかを正確に見極められる人が「上手い人」なのだろうか?
気持ち良い感覚がずっと続くのであれば、それはさぞ凄い快楽なのだろう。
ましてや女性はM気質であると自覚している方が多いから、自らの意思に反してずっと快感が続くのであれば、より一層興奮するに違いない。
そのため、「やめてって言われてもやめないよ?」みたいな少し強引なプレイに憧れを抱いている人は非常に多い。
そしてそういった女性に刺さるように、「やめて!」と言われてもやめずに、気持ち良い状態をより長く継続させることが良い事だと思っている男性もたくさんいる印象だ。
僕の考えは少し違う。
「やめて」と言われれば、基本的にはわりと素直に一回やめるようにしている。
例によっていつもの逆張りではあるけれど、ちゃんと理由を文章化してみようではないか。
「やめて!の意味を見極められる人」=「上手い人」だとしよう。
そこまではまぁ認めても良い。
で問題なのは、それはちゃんと答え合わせしてるの?ってことだ。
「貴女はプレイ中にやめてと言いましたが、やめないでという意味だと私は解釈して続けました。正解ですか?」ってちゃんと聞いたの?
「私はプレイ中にやめてと言いましたが、あれはやめないでという意味だったので、やめないで続けてくれて非常に気持ち良かったです」という言質は取れたの?
もし仮に答え合わせができていたとして、女性側がそれを本音で言っているってどうやって判断するの?
僕はこの仕事をしていて、つくづく痛感するのは「女性は我慢してしまう」ということだ。
特に夜の事となると、ネガティブな本音を話してくれることはほぼほぼないと思っている。
それは口コミのページを見れば明らかだ。
10点10点10点10点9点10点8点10点…って、そんなわけがないのである。
実際には不満があったり嫌な思いをしていたとしても、女性はそれを我慢してしまうし、ましてや口コミに書いたりはしない。
「やめて!(やめないで)」と言われてやめなかった場合、女性はより大きな快感を得て男を褒めるだろう。
「やめて!(本当にやめて)」と言われてやめなかった場合、女性はその不満を胸にしまって男には何も言わないだろう。
男性側には、「やめてと言われてもやめないこと」に対する成功体験のみが蓄積され、「本当はやめて欲しかったのに」というネガティブなフィードバックは一切行われない。
その結果が「やめてって言われてもやめないよ?」という自称ドSが爆誕するのではないだろうか。
少し踏み込んだ話をするならば、傾向として外イキした時の「やめて!」は本当にやめて欲しい場合が多い気がする。
中イキの場合はそのまま連続してイケる人もいるので、やめないでと思っていることも多い。
だが正直に白状するけれど、今イっているのが外なのか中なのかなんて僕には分からんのよ。
イってる当の本人ですら分かってなかったりするのに、僕に分かるわけないじゃない。
「分かる」と言う人もいるのだろうけれど、それもやっぱり答え合わせをする方法がないのだから、厳密には「分かっていると思っている」にすぎない。
僕は「やめて!」がどちらの意味か、常に正しく判断することは不可能だと思っている。
やめないことによって得られる男性にとって都合の良い成功体験よりも、「本当はやめて欲しかったのに」という女性の不満を無視するリスクを回避したい。
なので「やめて!」と言われれば一旦様子を見ることが多い。
より高い最高点数を目指すより、最低点数を引き上げてアベレージを高めたい。
その結果として一部の人からは物足りないと思われたとしても、誰に対しても「不快な思いをさせないこと」を最優先したいのだ。
僕は日記やプロフは「刺さる人に刺され!」って思って書いてる。
でも性感については「広く浅く多くの人にそれなりの満足を」ってスタンス。
「やめて(本当にやめて)って言われてもやめないよ」という憐れな勘違いテクニシャンになるリスクを完全に排除できないので、やめてと言われたらやめる。
僕は別にテクニシャンになれなくていい。
あ、でも回数を重ねて信頼関係ができればその限りではないよ。
また長々と面倒臭い日記を書きやがって!
目障りだからやめて(本当にやめて)だって!?
やめてって言われてもやめないよ?