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写メ日記

全57件中1~10件を表示

龍生の投稿

子犬と巨神像と、見えない森

06/17 23:01 更新

雨の日だった。
傘を持たずに歩いていた僕の前に、
泥にまみれた子犬がいた。

逃げるでもなく、吠えるでもなく、
ただ震えながら、僕の隣を歩いた。

その小さな命に、僕は寄り添った。
でも、家には連れて帰れなかった。
離れようとしたら、全力で追いかけてきた。
僕は――泣きたかった。

あのときの子犬は、
「ただ、そばにいてくれたこと」が
どれだけ嬉しかったのかを、僕は大人になってから知ることになる。

僕は大きな会社に入った。
夢を叶えるためだった。
でもそこは、巨大な“要塞”だった。

地図にもない、“ヘビースモーカーズ・フォレスト”。
空は曇り、
灰色の思想と決まりきった常識が
空にまで染み出して、
希望の光を塞いでいた。

気づけば僕は、
「本当の顔を隠したまま、笑顔だけを使いこなす達人」になっていた。
誤差を許されない世界で、自分を削っていた。

ある日、街で出会った。
まるで異世界から来たような女性に。
汚れていない、透明な瞳。
自分を偽らない美しさ。

最初は、手の届かない人だと思っていた。
でも、なぜか一緒に過ごすようになっていた。

そのときだった。
僕の中の記憶がふいに疼いた。

──あの子犬。
ただ隣にいただけで、全力で喜んでくれた。
あれは、僕だったんだ。
誰かに見つけてもらえることが、
こんなにも嬉しいことだったなんて。

僕は、樹海から出ようと決めた。
でもその先には、崖、河、雲。
逃げ道は、どこにもなかった。

それでも、その夜。
まどろみの中に、あの子犬が現れた。
けれどその姿は、あの頃のままではなかった。
薄く光をまとい、どこか気高い眼差しをしていた。

そして彼は静かに言った。
「古の契約で封印された“巨神像”を目覚めさせれば、
この霧深き牢獄から抜け出せる。
それを動かせるのは──“君の心”だけなんだ。」

目覚めた僕の前には、まだ霧が広がっていた。
でも確かに、心に“声”が残っていた。

僕は立ち上がった。
巨神像なんて、どこにも見えなかった。
でも子犬の声が、また聞こえた。
「自分の心に寄り添って、ハートのネジを回すんだよ」

目を閉じて、胸に手を当てる。
ギギギ……ギィ……
心の奥で、小さなネジが回り出した。
古びた歯車が、静かに息を吹き返すように。

その瞬間、
空を覆っていた煙が裂け、
光の柱の中から、巨神像が舞い降りてきた。

僕は乗った。
もう、歯車じゃない。
もう、誰かの夢を生きない。

樹海の向こうにあったのは、
自由という名の、青い空だった。

ハートのネジは、今も僕の中にある。
巨神像は、僕とともに空を飛んでいる。

今日もどこかで、あの日の気持ちに手を伸ばしている。

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積乱雲と龍と、封神演義

06/16 22:55 更新

僕はずっと、周囲と違っていた。
みんなが当たり前にできることが、僕にはできなかった。
でも、僕にしかできないことも、ちゃんとあった。
なのにそれは、誰にも認められない“得意”だった。

当たり前や期待に応えられない僕は、
“変わり者”という呪いをかけられた。
右手には、罪悪感。
左手には、孤独感。
そんな二重の呪いを抱えたまま、
“常識”という魔物であふれた世界を、
僕はただ彷徨っていた。

やがて大人になり、社会という荒野に一人、放り出された。
それでも、僕は自分の好きなことだけを、静かに積み上げた。
笑われても、無視されても、自分の火を消したくなかった。

ある雨の日、
疲れきった心で空を見上げた交差点の向こうに、
巨大な積乱雲が浮かんでいた。

その奥に、誰にも見えない“龍”がいた。
天を裂くように吠え、まばゆい光をまとって空を舞った。

その瞬間、
右手と左手に宿っていた呪いがほどけ、
代わりに現れたのは、
“個性”という究極の剣と、
“共鳴”という炎だった。

それからの僕は、
周囲の「お前は変わってる」という声を、
その炎で焼き尽くした。
“当たり前”と“普通”という名の幻想を、
個性という究極の剣で斬り裂いた。

見た目だけの武器を振り回す誰かとは違う。
僕は、心の中の“積み重ね”だけで戦っていた。

そして、ある日出会った。
「封神演義」という物語に。

ただの人間だった者が、
試練を越えて、やがて神格化されてゆく。
強さとは、力じゃない。
伝説とは、積み重ねた心の記憶。

──今、僕は自由だ。
誰にも真似できない翼で飛び、
旅の中で出会う人から「ありがとう」をもらっている。

あの日、積乱雲の中で見た“龍”は、きっと僕自身だった。
分厚く積み上げた、個性という名の雲の中に、
静かに輝いていた、“本当の自分”だったのかもしれない。

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暑い夏とプールと、Flight No. be yourself

06/15 23:19 更新

笑いたいのに笑わない。
欲しいのに、欲しくないふりをする。
そんな僕がいた。
ただなんとなく、毎日を漂っていた。

ある日、
ネットの片隅で見つけた仲間募集に、
小さな「変わりたい」が反応した。
集まったのは数人の夏。

その中に、
空の色を閉じ込めたピアスをした子がいた。
まぶしくて、自由で、
心のままに笑う人だった。

プールに出かけた午後、
水の中で彼女が突然抱きついてきた。
驚いて、照れて、
でもなぜか、素直に笑えていた僕がいた。
忘れていた表情だった。

帰り道、空を見上げると
大きなジャンボジェットが、風を切って飛んでいた。
彼女がぽつりと、つぶやく。

「私、あれに乗りたくて、勉強してるの」

遊ぶ時間も、笑う時間も、
彼女は全部、夢に向かうエネルギーにしていた。
その姿が、僕の中のなにかを静かに変えた。

やがて仲間とは離れ、
彼女は風のうわさでCAになったらしい。

今の僕は、
自由で、素直に、
心を表現して生きている。

──もしかしたら、あの夏の日。
僕も彼女に連れられて
「Flight No. be yourself」 に乗っていたのかもしれない。

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古城と個性と、ハンターD

06/14 23:02 更新

会社の命令で、
その街で一番大きく、
美しく、光り輝く建物で働くことになった。

でも扉をくぐった瞬間、わかった。
そこに差し込んでいたのは、
太陽の光じゃなかった。

あれは、他人の“個性”を吸って
磨かれた、偽りの輝きだった。

上層部は
自分の利益だけを追い求め、
毎日のように怒号を飛ばしていた。

「お前は他では通用しない」
「個性なんかいらない」
「お前なんか必要ない」

その言葉に、
人々の目から光が消えていった。
まるでバンパイアに生気を吸い取られたように。

僕もその中で、彷徨っていた。
辞めたいと思っても、
「自分には何もない」という呪いが
頭にこびりついて、抜け出せずにいた。

光り輝いて見えたその場所は、
表の顔とは違う、正体を隠した“古城”だった。

ある日、どこからか声が聞こえた。

「人と違う感性は、とても素敵なこと。
個性を大事にして、
自分を信じて前に進みなさい」

その声に呼ばれるように、
僕の中の何かが目覚めた。

右手には、
闇を切り裂く光の剣が現れた。
左手には、
邪気を吸い取り、真の姿を暴く人面瘡が浮かび上がった。

僕は
個性を否定し、
怒号で生気を奪う者たちに立ち向かう
ハンターDとなった。

古城に足を踏み入れ、
人面瘡で邪気を吸い、
やつらの“本当の姿”をあらわにする。

右手の剣が
怒号を、罵声を、恐れを切り裂いていく。

そのとき——
古城は、崩れ去った。

僕は、自由になった。

それからというもの、
僕は傷だらけのまま、荒野を駆けている。

でも、もう怖くはない。

この手には
個性に光を与える剣があり、
誰かの“違い”を見抜ける目がある。

そうして今日もまた
小さな声を頼りに
誰かのために、
静かに剣を抜いている。

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重力鉱石とマンホールと、宇宙船インディペンデンス

06/13 23:02 更新

僕はいくつものビルを
“開拓”する仕事をしていた。

休みはなかった。
重力が強く設定された星の上を歩くみたいに
身体が重くて、
その日は特に、何もかもが沈んでいた。

ビルの地下。
誰もいない場所で座り込んでいたら、
マンホールから音がした。

「助けて」

そう聞こえた気がした。

異世界とつながってるんじゃないか。
そんな空想が、ふっと浮かぶ。

でも現実は、
これから“会議”という名の戦場が待っていた。

崖を転がるように
僕はそこへ向かった。

会議室では
理不尽な攻撃が飛んでくる。

静かに思った。

ちゃんと従っているのに、
真面目にやっているのに、
どうしてこんなにも、心は沈んでいくんだろう。

そのときだった。
また、マンホールから声がする。

「飛び立つには、反発することも必要よ」

はっとした。

僕はずっと、
合わせることだけを選んでいた。
空気に、常識に、会社に。

心の奥に埋め込まれた
ふたつに組み合わさった重力鉱石の接合部を
そっと、自分の方向にずらしてみた。

その瞬間、身体の中で何かが静かに浮いた。

会議に戻る。
いつもなら、顧客に合わせる。
でもその日、
僕は静かに、反発した。

早打ちのレーザー銃のように
反応が止まったあの空気を、
今でも覚えている。

そのあと、
気がつけば、知らない街にいた。

マンホールからの声は、もう聞こえない。

でも今、僕は
宇宙船“インディペンデンス”に乗って、
帆で風を受けながら、
果てしない空を自由に飛び回っている。

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ワックスとチョコレートと、破れた地図の端っこ

06/13 07:28 更新

破れた地図の端っこで
道を見失っていた頃、
僕は休みもなく時間を売っていた。

土日、
ビルのフロアにワックスをかけ、
無言の床に反射する自分と目が合った。

そんな毎日だった。
いつも同じ匂い、同じ動き。
でも、
そこにひとつだけ違う風が吹いていた。

同じくらいの歳の
かわいらしい女性。
いつも黙々と作業していたけど、
僕はある日、昼食に誘ってみた。

まさか、来るなんて思わなかった。
でも、彼女は「ぜひ」と笑ってくれた。

それから、
昼休みの時間が少しだけあたたかくなった。
外で会って、
おしゃれなレストランに行くこともあった。
清掃バイトの合間の、
小さな“旅”のような時間。

でもある日、ふと疑問が湧いた。

自分の時間を、
ほんの少しの「安心」と引き換えにしていいのか、
そんな疑問が胸に残った。

もっと、自分の時間を
自由に使っていいんじゃないか?

そう思って、
僕はバイトを辞めることを決めた。

最後の日、
彼女を都内のレストランに誘った。

僕が辞めると告げると、
彼女はポケットからチョコレートを取り出した。
まるで、全部を知っていたみたいに。

夜は深まり、少し飲みすぎて
駅までの道を彼女が支えてくれた。

改札の前で、
僕たちは立ち止まった。

時間がふっと止まったようだった。
そして、キスをした。

彼女の表情に浮かんだ
嬉しさと、少しの悲しさ。
たぶん、僕も同じ顔をしていたんだろう。

「またね」
その言葉を残して、
僕たちは別々の電車に乗った。

破れた地図でも、
歩き出せば、足元に道が生まれる。
その先に、いつか光が射すと信じた。

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電話と月の光と、パラレルワールド

06/11 23:04 更新

「真実を知りたい
 それがどんな結果だとしても」

その言葉が、夢と現実のすき間から
ふっと届いた気がした朝だった。

遠く離れた街、
僕は“自分の居場所”に戻るために
無機質な部屋で朝と夜を繰り返しながら
気づけば感情の温度もなくなっていた。
誰の声も聞かず
誰の声も届かない、そんな日々。

ある日、突然
電話が鳴った。

「私だよ。会いたい」
何年も前に、僕を置いて出ていったあの人の声だった。
僕は何も言えず、電話を切った。

そして数ヶ月が過ぎた頃、
戻ってきた僕に、ある旅人のような人が言った。
「会ってみたら、何か変わるかもしれないよ」

その言葉に背中を押されて
僕は銀の扉を開けた。

あの人と過ごした時間は、思っていたより
あたたかく、やさしかった。
それが“愛”だったのか
“演技”だったのか、僕にはまだわからない。

でもどこかで
——この物語は、自分の中で“都合よく綺麗にまとめたかった”だけじゃないか?
という声が響いた。

パラレルワールドのように
もうひとつの自分が別の地平で目を覚ましていた。
そして僕は気づく。
これは過去に決着をつける話じゃなく、
“自分の静けさを取り戻す”ための旅だったのだと。

夜、外に飛び出し
月の光を浴びながら
僕はポケットから銀のダーツを取り出した。

狙う先には
赤く脈打つ、“偽りの自分”という名の星。

そして
僕は、投げた。

胸の奥で何かが崩れ、
その跡にふわりと風が吹いた。
静かだった。
苦しみも、怒りも、言葉も消えて
ただ、平穏が残った。

「真実を知りたい
 それがどんな結果だとしても」

その言葉が、
ようやく自分のものになった気がした。

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花とコンクリートと、撮りかけの写真

06/10 22:34 更新

何もない日々だった。
ただ、何かを変えたくて
朝が来れば 会社へ
夜になれば コンクリートの箱の中
意味もなく身体を追い込んで
傷つけることで 自分の存在を感じていた。

誰にも頼らず
誰にも頼られず
進んでも進んでも 心は乾いていくばかりだった。

それでもやめなかった。
季節が変わっても 変わらずに通い続けた。
そんなある日——
彼女は現れた。

自由をそのまま切り取ったような人。
やりたいことはやる
やりたくないことはやらない
笑って、風のように僕の世界に入ってきた。

その笑顔は、咲き始めた花のように
心の奥をふいに照らした。

花を撮るのが好きで、
その瞬間を切り取ることが、彼女の自由のかたちだった。
写真展に誘われた日、僕はまだ、そこへ行く勇気がなかった。

羨ましかった。
あの頃の僕は
自由なんて 触れたこともなかったから。

それでも彼女は、
静かな瞳の奥に、誰も知らないほどの知性と責任を抱えていた。

驚きとともに、僕は自分を見つめなおした。

しばらくして
彼女は来なくなった。

僕は決めた。
ここを出よう、と。
不自由を脱いで
自由へ向かって歩き出すと決めた。

久しぶりに、彼女に連絡をした。
変わらない笑顔。
でも、彼女はもうすぐ結婚すると言った。
胸の奥に 小さな波紋が広がった。

帰り際、ふいに彼女が言った。
「あのとき、ほんとは好きだった」
そして
キスをした。

それで、すべてだった。
終電を逃して、僕は夜の街をさまよった。
偶然見つけた、小さなバー。
やさしい灯りと 静かな音楽に包まれて
朝まで、ただ心をあたためていた。

バッグの中に
彼女と一緒に写っていた撮りかけの写真があった。
ピントが甘くて
でも、笑顔だけがやけに鮮明だった。

何もないはずの日々から
すこしずつ、変化が始まっていた。

人は 出会い
別れ
失い
また手に入れ

そして僕は
いま、ここにいる。

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鏡と北極と、タイムパラドックス

06/09 22:55 更新

わかったフリで笑顔を貼りつけ、
誰かの期待に応えるように、
形だけの「大丈夫」を抱えて旅に出た。

遠くの街、
乾いたバスのシートで揺られながら、
心はどこにも向かっていなかった。

バスを降りると、
じわりと噴き出した汗が背中を伝った。
知らないビル、見知らぬ空。
光の色も、空気の味も、
どこか全部が“自分じゃない”ように感じた。

ホテルの小さな部屋、
鏡に映ったのは、
なにかを置いてきた顔だった。
——心はまるで、感情を凍らせた北極のようだった。

あの娘の笑顔が、遠い光になって揺れていた。
夢の国で交わした言葉——
「きっと帰る」
あれは誰よりも、僕自身への宣言だったのかもしれない。

小さな頃に見たアニメのヒーローは、
鏡の中で孤独に戦っていた。
倒れても、痛みを抱えても、
そのたびに、光のほうへ立ち上がっていた。

眠りの中、
僕は過去の自分と出会った。
震える手に、“自由という感情”を渡した。

「これを忘れないで」
「誰のものでもない、自分のための時間だよ」

目が覚めたとき、
タイムパラドックスのように、
もう一人の自分が静かに消えていた。

窓の外、まだ目覚めぬ街。
高層ビルの硝子に、
あの娘の笑顔がふと映った気がした。

あのとき、遠くの場所に置いてきた感情は
今、ちゃんと手の中にある。
自由という名の道を、
もう、僕は迷わず歩いていける。

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コーヒーと飛行石と、あの街のメロディ

06/09 00:36 更新

いつも、心に
心地よいリズムをまとっている人がいる。

その日も、小さな通りの片隅に
大きな荷物を抱えて、彼女は静かに立っていた。
まるで、その街に溶け込むメロディのように。

ふたりで飲むコーヒー。
好きなアニメの話で笑い合う。
まるで時間の流れが、音符のように軽やかに跳ねる。

彼女の言葉から、あの日の街の旋律が聴こえてくる。
それは、僕にとっても彼女にとっても、
**“心の帰り場所”**と呼べるようなものだった。

感覚が、少しだけ普通じゃない僕たち。
でもだからこそ、ちゃんと繋がれた。
ちゃんと響いた。

ふと耳に届いたのは、
あの日に戻してくれる飛行石のような音楽。
聞こえる?
うん、聞こえるよ。鼓動のメロディ。

ふたりにとって、本当に必要なものだけが
そっと残っていくような、優しい時間だった。

帰り道に、手をつないで「ありがとう」を言った。
取りこぼしていた感情が、ひとしずく、こぼれた。

別れ際の「頑張ってね」が
そっと僕の背を押して、
この街のどこかに
彼女の音が、静かに息を吹き返した気がした。

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