
世界の皆さん、こんにちは🌎
夜の名残がまだ街の角に残っていました。
空の端には、眠そうな月がゆっくりと沈んでいきます。
その向こうから、やわらかい光が滲みはじめました。
風が頬をかすめて、少し冷たい。
でも、その冷たさの中に、誰かの呼吸のような温度を感じます。
バーナードが肩で小さくあくびをしました。
「朝ってさ、昨日のつづきみたいで、
でもぜんぜん違う世界の入口だよな。」
僕はその言葉に小さくうなずいて、
街を包む光のグラデーションを見つめました。
――誰かと同じ風を感じること。
それは、言葉よりも確かな“おはよう”なのかもしれません。
世界