昨日の夜、ゲッターロボの事を考えていた時にふと思いついたのである。
「とてつもなく長い軌道エレベーターが建設できたら、最上階と中間階層とでは時間の流れが違うのだろうか?」
軌道エレベーターとは、簡単に言えば地球から宇宙まで伸びる超長いエレベーターみたいなもの。
もしこれが実現できれば宇宙へのアクセスがとても簡単になって、膨大なコストをかけてロケットを飛ばさずとも宇宙に行く事ができるようになる。
でもそんな夢のような技術を実現するには、強くて軽い素材で宇宙まで続く長いケーブルを開発せねばならない。
カーボンナノチューブとやらが候補に挙がっているけど、まだまだ技術的に難しいようだが、実現に向けて実際に研究が進んでいることにまず驚きだ。
一方、光の速さを超えるとどうなるのか、というのはもっとも興味深いテーマ。
理論的には、物体が光の速度に近づくと時間が遅くなり、光速を超えると時間が逆行するとされている。
そして、それによって想定される現象がウラシマエフェクト。
例えば、光速に近い速さで宇宙を旅して戻ってきたら、地球では何十年も経っているけど、自分はほんの数年しか年を取っていないなんてことが起こり得る。
この効果は特殊相対性理論によって説明されていて、時間の流れが速度によって変わることを示している。
ここでふと、もしとてつもなく長い(数億kmという規模の)軌道エレベーターが実現したら、最上階と中間階層で時間の流れに違いが出るのだろうか?と疑問に思ったのだ。
地球の自転により最上階の移動速度が光速を超えれば、時間は遅く進むはずだ。
ウラシマエフェクトはSF作品においては定番のテーマで、アニメ「トップをねらえ!」や映画「インターステラー」などでも取り扱われている。
両方とも名作なので是非観て頂きたい。
だがこれらの作品において使われるウラシマエフェクトは、いずれも「宇宙船」で光速を超えている。
「地上」と「光速の宇宙船」という別々の環境で時間の流れが違うというのは、理屈は分らなくてもなんとな~くイメージはできる。
「軌道エレベーター」という一つの建造物の中でウラシマエフェクトが発生するという展開は、数多くのSF作品の中でもまだ取り扱われていないのではないだろうか。
タワーの階層と身分や経済状況を関連付けた舞台設定を作れれば、非常に面白くなりそうだ。
金持ちが最上階で悠々自適な1年を送るために、貧困層は地上で10年の労働を余儀なくされている…的な。
現代の搾取の構造にウラシマエフェクトによる時間の消費も加えれば、痛烈なメタファーとして機能しそうな良い設定じゃないか!
クリストファー・ノーランに映画作ってもらおう。
誰か連絡先知ってたら教えて。
全然賢くないのに頑張って賢そうな日記書いてみた。
ちなみに特殊相対性理論なんて1ミリも理解していない。
宇宙の知識は漫画アニメで得た最低限のもので、「ガンダム」とか「ゲッターロボ」のレベル。
「インターステラー」も雰囲気で楽しんでいるだけで、本当はあまりよく理解してません!
基本的にはIQ低めのB級映画が好きだけど、SF作品もたまには観るのよ。