雨が落ちた草の匂いが
窓辺に虹をかける
線を描く雫は
音を纏って零れ落ちる
月夜の森の中で
光の輪が浮かんでいく
空を登る厚い雲に
祈りの呼吸を閉じ込める
濡れた坂道を渡るたび
足元の雲が流れていく
風で閉じた赤い傘
冷たい光が手を滑る
すれ違う淡い影が
水たまりの鏡に揺れていた
夜に溶けた言葉を
雨音が空の隙間へ運んでいく
道端に寄りかかって
足先だけリズムを刻む
時に触れて
時に沈んで
降り続く冷たい記憶が
硝子の熱を包んでいく
濡れた頬のあとに
夜明けの風が触れて
霧が晴れた街の
虹のトンネルを進んでいく
粒子が煌めく朝に
まだ知らない瞳を映している







































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































