セラピストとして、
ちゃんと女性に向き合ってきたつもりだった。
でも、関係はいつか終わる。
恋人ができた。
結婚した。
新しいセラピストが見つかった。
もう女風は卒業しようと思った。
理由は人それぞれで、
きっとそれは悪いことじゃない。
むしろ、その人の人生が前に進んだ証なのかもしれない。
でも正直に言うと、
僕はそのたびに少し寂しくなる。
セラピストとお客様。
そういう関係だから、仕方ない。
頭ではわかっている。
でも僕にとって、
会っている時間はただの仕事ではない。
僕と会ってくれている間、
ちゃんと目の前の貴女を見ていたし、
言葉にならない寂しさも、
強がりも、
甘えたい気持ちも、
少しでも受け止めたいと思ってきた。
だからこそ、
いつか離れていくかもしれないという怖さがある。
いつ飽きられるんだろう。
いつ必要とされなくなるんだろう。
そんな不安が、ふと胸をよぎることがある。
でも、それでも僕は思う。
会いに来てくれる一回一回が、
僕にとっては本当にかけがえのない時間です。
お金を払って会いに来てくれているのは、貴女の方なのに、僕の方こそ、何度も救われている。
だから僕ができることは、
きっと大きな約束をすることじゃない。
貴女に必要とされている間、
ちゃんとそばにいること。
必要とされなくなるその日まで、
一回一回を大切にすること。
貴女がいつか離れていくとしても、
会いに来てくれた時間だけは、
ちゃんと特別だったと思ってもらえるように。
僕は、そういうセラピストでいたい。






















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































